第51回日本移植学会総会
2015年10月1~3日と、熊本市において、第51回日本移植学会総会が開催されました。学会では、昨年から問題になっているHTLV-1関連腎移植や、腎移植に関連したガイドライン(妊娠・出産、感染予防など)、ワクチン、栄養指導など、多くのことを学ぶことができました。また、特別講演は、山中伸弥先生の「iPS細胞研究の現状と医療応用に向けた取り組み」についてでした。山中先生の講演は、NIH留学中、日本泌尿器科学会と、これまで2回、拝聴したことがありましたが、何度聞いても、大変勉強になる御講演でした。
大学からは、ドナーコーディネーターである林師長さんと、レシピエントコーディネーターに成られた小野里副師長さんも、ご参加されていて、林師長さんの発表には、多くの方が集まっていました。林師長さんの発表後には、一緒に熊本名物の馬刺しを食べながら、今後の課題・目標などについて、いろいろ話をすることができ、とても有意義な時間を過ごせたのではないかと思います。
なかなか献腎移植の数が増えない日本ですが、大阪大学:高原教授の理事長講演の中で、しばらくすれば、韓国のように、日本も今の数倍には臓器提供が増えるので、増えた時に対応できるようにしておかなくてはならない、という内容のお話を伺い、今からいろいろ準備は開始しなくてはならないことを再認識させていただきました。
文責;関根芳岳