2019年7月3~5日に佐賀県(ホテルニューオータニ佐賀)で開催された第28回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会に参加してきました。
九州地方は豪雨に見舞われておりましたが、会期中は天気に恵まれ、穏やかな過ごしやすい陽気でした。
この学会には毎年参加させていただいておりますが、泌尿器科医だけでなく、小児科・小児外科と複数科の先生方が参加される学会であり、今回も例年通り非常に質疑応答・議論が盛り上がる聞きごたえのある学会でした。
小児泌尿器科領域では、一般泌尿器科として普段遭遇する精巣捻転や夜尿症、その他には先天性尿路奇形(尿道下裂、VUR等)、二分脊椎、遺伝疾患等、様々なテーマがあります。ロボットを用いた腎盂形成術やVURに対する気膀胱手術はとてもホットな分野で、エキスパートによる講演やポスターでの発表も盛んでした。一部の小児病院では、小児に対する尿管鏡を用いた結石治療も行われており、普段経験することのない術式に心躍らせながら発表や討論を聴講していました。
3日目には、同じく群馬大学から参加された関根先生の発表があり、質疑応答では複数の質問が飛び交っておりました。今回は自身の発表演題が間に合わず手ぶらでの参加となり、大変うらやましく思いました。
さて、学会といえば、他大学の先生方との交流になります。2日目に学会懇親会があり、そこでは著名な先生方とお話をする機会がありました。夜は名古屋で小児領域を診療されている先生方、前橋赤十字病院の先生方、関根先生と席をともにすることができ、日常的な疑問や日ごろ小児泌尿器科に携わる観点から貴重なお話をお聞きすることができました。この他大学、他分野の先生方との交流が学会参加の醍醐味です。今回も、どっぷり深夜まで交流して参りました。
来年の29回学会に向け準備を進め、次回は演題を携えて参加できるよう日々研鑽に励みたいと思いました。
文責:関口 雄一