群馬大学泌尿器科卒後研修システム
総論
群馬大学で初期臨床研修を行う場合、2年間の研修中に選択期間がありますので、ここで泌尿器科の選択をしていただけるとその後のトレーニングがスムースに行くと思います。しかし、必ずしも初期臨床研修期間における泌尿器科研修は必須ではありません。初期臨床研修期間中に泌尿器科にて研修を行った方、行わなかった方すべての方の専門医トレーニングが可能です。
各論
≪卒後3年目:群馬大学医学部附属病院レジデント・医員≫
この両者にわれわれは厳密な区別を設けず、人員数により配置します。大学から支給される給与に加えて、私たちの独自のトレーニングシステムにより、生活費など、家族のいる方でもまったく心配ありません。
≪卒後4-7年目:関連施設および群馬大学医学部附属病院での専門トレーニング≫
1年間の大学での初期泌尿器科トレーニング終了後、関連施設において臨床的なトレーニングを行います。卒後6年目に泌尿器専門医試験を受験し、合格者は認定の書類申請を行い、卒後7年目に泌尿器科専門医を取得します。
≪卒後8年目以後≫
専門医を取得後は、大学での医員やスタッフとして臨床、研究、教育に従事するコースと、関連施設において第一線の泌尿器科診療に従事するコースがあります。いずれのコースも各人の志向を重視し選択しています。
群馬大学医学部附属病院での研修終了者の場合の特例
群馬大学医学部附属病院での研修者で2年目の選択で6ヶ月連続泌尿器科にて研修を行った方の場合には、その研修状況により卒後3年目のトレーニング開始が6ヶ月前倒しになったと判断し、卒後3年目のトレーニングは関連施設でのトレーニングとして開始も可能です。なお、大学での初期研修の都合により、連続して6ヶ月の研修ができない場合には(3ヶ月間を2回連続せずに研修する場合)、泌尿器科研修の達成度により3年目の専門医トレーニングのプランは、相談して決定します。
大学院への入学
また、トレーニング中に、泌尿器科診療の基礎を理解し、疾患の問題点を実感できる時点で大学院入学も奨励しています。通常の大学院と、トレーニングを行いながらの夜間大学院の2つの制度があります。いずれも、泌尿器科疾患の病態生理を学問的に深く考える機会となり、臨床の現場で力を発揮する場合に必須のトレーニングのひとつとなります。
私たちは、大学院入学者に対しても、臨床能力を落さずに研究活動を行うことを理念としています。従って、社会人から学生となるわけですが、生活費などの面での心配はまったく不要です。過去および現在の大学院生も家族のいるものがほとんどです。