(Fig.1) (Fig.2) (Fig.3)
冬の寒さも厳しい2月に、ASCO GU 2019@サンフランシスコに参加してまいりました。今までAUAに参加することが何度かあったのですが、日々の臨床をしている中でASCOやASCO GUでの発表内容に興味を持つようになり、去年あたりから虎視眈々と参加のチャンスを探っておりました。演題を出したのも初めてでしたが演題登録に費用がかかるのに驚きました。それだけ応募演題数が多いのでしょうか、アクセプトされてよかったです。
2018年のAUAがサンフランシスコでしたので、少し慣れた気分で街中にアクセスできました。学会開催前日に到着したのですがあいにくの雨で、かなり寒かったです(Fig1)。学会のコスコーンセンター近くのサンフランシスコ近代美術館に行こうとしましたがあいにくの休館日でした。泣く泣く好物のスーパーデューパーバーガーを食し(Fig2)、その日は学会に備え寝ることとしました。
初めてのASCO GUでしたが、大きな会場でずっと講演が続き、会場をあちこち移動するような場面はなく、みっちり講演を朝から晩まで聞く感じでした。朝は毎日果物やマフィン、ドーナツ、コーヒーが出ますし、昼食のお弁当なども出て夕方にはワインやチーズなどもサーブされました。これらと一緒に昼、夜にポスターの周りで各々ディスカッションをする、というような感じでした。ポスターの前で待っていろいろ聞かれたりするのですがやはり素通りされるとちょっと寂しいもので、いろいろ聞かれると嬉しいものでした。なんとなく同じくらいの歳の先生から聞かれることが多かったですが、一人かなりご高齢の方から質問され、よくよく聞いたら自分は前立腺癌の患者なんだよ、とのことでした。言われればバッジに書いてあるのに気づきましたが、こういった場で質問を受けたのが初めてでしたので驚きました。日本の癌治療学会でも患者さんが参加されることがありますが、医療者のみでなく様々な方に門戸が開かれていいことだな、と思いました。自分が関わることの多い前立腺癌の臨床試験は注目される試験結果が多く発表され、参加者の多さにも圧倒されました。
大学から一人参加でしたので、寂しかったのですが日本から参加されていた他大学の先生に夕食に誘っていただき、ご一緒できたのはとても嬉しかったです。グルメとしましては最終日に食べた焼きガキ、クラムチャウダーが大変美味しゅうございました(Fig3)。
ASCO GUはいつもサンフランシスコ開催とのこと、物価も高くホテルも高く富裕層の街として有名ですが街の雰囲気はとてもよく、来年も参加したい気持ちで帰国の途につきました。
文責:宮澤 慶行