10月20~22日、神戸コンベンションセンターで第60回癌治療学会学術集会が開催されました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、近年の学会はリモートメインやハイブリッドでの開催がほとんどでしたが、今回は全口演セッション・eポスターにおいて登壇者は原則現地参加とのことで、会場には多くの人が来ていました。癌治療に係わる外科、産婦人科をはじめとした他科の医師やメディカルスタッフも参加しており、参加者のほとんどが泌尿器科医の泌尿器科学会総会などとはまた違う雰囲気で盛会でした。
私は1泊2日の日程で参加させていただきました。大学での当直を終えてから神戸へ向かったため、駆け足の日程となりましたが、複合免疫療法時代の腎障害への対応や、リスク別・進行期別前立腺癌治療の最新のトピックスなどについて聴講しました。前立腺癌の監視療法からBRCA遺伝子変異の頻度や意義、進行前立腺癌に対するトリプレット療法(アンドロゲン除去療法+ドセタキセル+アビラテロン)まで幅広い話を聞くことができ非常に興味深く、勉強になりました。
自身は自己導尿中の患者さんに発生した膀胱癌症例について、eポスターで発表をしました。久しぶりに聴衆がいる中での発表でやや緊張しましたが、セッションが終わった後に他大学の先生から診療のアドバイスをいただくこともでき、現地開催ならではのよさを再認識することができました。今後は現地参加の機会が増えるとよいなと思います。
学会参加中業務を代ってくださった先生方、ありがとうございました。
文責:加藤 舞