
9月17日~20日にかけて岡山市で行われた第21回日本排尿機能学会に参加してきました。日本排尿機能学会は泌尿器科だけではなく神経内科、産婦人科、リハビリテーション科、脳神経外科、看護学科、生理学、薬理学、薬学などの各領域からエキスパートが参加している国際的な学術団体です。
今回は「排尿機能学の未来像」がテーマということもあり、進化の著しい再生医療についての講演もありました。すでに眼科領域ではiPS細胞の臨床応用が始まっていることもあり、脊髄損傷後の神経再生など排尿機能の回復にも将来性を感じました。
また、現在増加しつつある生活習慣病と排尿機能も関連があることもわかってきました。腎臓内科、循環器内科、呼吸器内科の先生による講演もあり、腎臓病、心疾患、睡眠時無呼吸症候群などが夜間頻尿の要因となることも分かりました。今後、泌尿器科のみならず、他科との連携医療の必要性も感じました。
この学会で得た知識を今後の日常診療に役立てていきたいと思います。
文責:新田 貴士