10月20~22日、神戸コンベンションセンターで第60回癌治療学会学術集会が開催されました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、近年の学会はリモートメインやハイブリッドでの開催がほとんどでしたが、今回は全口演セッション・eポスターにおいて登壇者は原則現地参加とのことで、会場には多くの人が来ていました。癌治療に係わる外科、産婦人科をはじめとした他科の医師やメディカルスタッフも参加しており、参加者のほとんどが泌尿器科医の泌尿器科学会総会などとはまた違う雰囲気で盛会でした。
私は1泊2日の日程で参加させていただきました。大学での当直を終えてから神戸へ向かったため、駆け足の日程となりましたが、複合免疫療法時代の腎障害への対応や、リスク別・進行期別前立腺癌治療の最新のトピックスなどについて聴講しました。前立腺癌の監視療法からBRCA遺伝子変異の頻度や意義、進行前立腺癌に対するトリプレット療法(アンドロゲン除去療法+ドセタキセル+アビラテロン)まで幅広い話を聞くことができ非常に興味深く、勉強になりました。
自身は自己導尿中の患者さんに発生した膀胱癌症例について、eポスターで発表をしました。久しぶりに聴衆がいる中での発表でやや緊張しましたが、セッションが終わった後に他大学の先生から診療のアドバイスをいただくこともでき、現地開催ならではのよさを再認識することができました。今後は現地参加の機会が増えるとよいなと思います。
学会参加中業務を代ってくださった先生方、ありがとうございました。
文責:加藤 舞
先日第87回 日本泌尿器科学会群馬地方会が開催されました。
昨今のCOVID-19感染拡大の影響もあり、webメインでの開催となりました。
今回の地方会は、web開催ではありましたが、非常にバラエティーに富んだ内容で、参加者もweb参加者で60名を超えるなど、非常に盛況な会であったと思います。
まず、群馬大学泌尿器科出身で、現在は群馬県利根沼田(兼)吾妻保健福祉事務所長でいらっしゃいます、武智浩之先生から、「世界保健機構(WHO)本部で勤務した経験」についての講演がありました。普段の日常臨床とはちょっと離れた公衆衛生の分野について、非常に興味深くお話を聞かせていただきました。
またACP(Advance Care Planning)シンポジウムとして、伊勢崎市民病院緩和ケア内科の廣野正法先生と、公立館林厚生病院泌尿器科の中村敏之先生の発表を拝聴しました。廣野先生はもちろん緩和ケアの専門家ですし、中村先生も長期にわたって緩和ケアに携わっていらっしゃいますのでこの分野に造詣が深く、非常に示唆に富んだお話で、一般診療の治療とは別の重要な観点について教えていただきました。
また最後には鈴木和浩教授から「BRCA遺伝子検査と前立腺癌」との演題で講演いただきました。近年前立腺癌治療もめまぐるしく変化してきており、自身の知識のupdateが重要であると感じました。
さて、一般演題ですが、若手医師を中心に発表が行われ、今回は群馬大学の高鍬征大先生の「精巣腫瘍化学療法後にテストステロン負荷試験を施行した一例」が優秀賞に選ばれました。おめでとうございます。なかなかコロナの影響で学会開催が通常通り行われず、聴衆の前で発表する機会が少ないのが残念ですが、引き続き頑張って泌尿器科医として成長してくれることを期待します。
webでの開催にもメリットはあり、次第に慣れてきた印象もあります。しかしながら、学会会場で普段お会いしない他施設の先生方との雑談など、以前の学会の雰囲気が懐かしくもあり、早く日常生活が戻ってくれることを期待したいと思います。
文責:野村昌史
[集合写真] [羽鳥Dr & 大澤Dr] [羽鳥Dr]
[西井Dr] [大澤Dr]
[おまけ(今年の臨床腎移植学会時の皇居ランの写真)]
学会などが、COVID-19の影響で軒並みWEB開催となり、なかなかHPに載せるような報告がない日々を過ごしておりますが、先日、羽鳥先生のお声かけにより、昨年のぐんまマラソンに参加した先生方で、今年中止となってしまったぐんまマラソンの代わりとして、赤城大沼を走ってきましたので、久しぶりに報告させていただきます。参加者は、羽鳥先生、西井先生、大澤先生、小野里さんと私の5人で、1周5kmの赤城大沼を周回(距離は各自)いたしました。天気は非常に良く、紅葉がとても綺麗で、赤城黒檜山を登山される方がたくさんおりました(走っていたのは我々だけでしたが)。コースには、かなり急な坂などもあり、私には厳しく、羽鳥先生・西井先生・大澤先生は、あっという間に、私の視界からは消えてしまいましたが、なんとか、大澤先生に抜かれない(周回遅れにならない)という目標は達成し、10kmを走り切ることができました。大澤先生は、20km以上走った後でも、ぴょんぴょん飛び跳ねており、さすがサブ3といった感じでした。来年は、COVID19が落ち着き、ぐんまマラソンが再開されることを祈念しております。
文責:関根 芳岳
写真1:抄録集 写真2:開催風景
写真3:座長(当大学人工腎臓センター;斎藤さん)
写真4:当大学透析室(細島さん)からの発表
写真5:座長の大木先生(黒沢病院)と
本日、第43回群馬県透析懇話会の当番幹事を行わせていただきました。本来であれば、2月23日に開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染の拡大に伴い延期となり、本日、WEBという形ではありますが、開催することができました。初めてのWEBでの学会開催で、多少のトラブルはあったものの、会長;伊勢崎市民病院泌尿器科の竹澤先生、事務局;当大学腎臓リウマチ内科の池内先生、Klarのスタッフの方々に、ご尽力いただいたおかげで、概ね順調に進みました。参加者数も、予想より多くの方にアクセスいただくことができました。今後は、こういったWEBでの学会・研究会が増えていくと思われますが、抱いていた印象よりも、実際の学会に近い形で聴講することができるのが分かりましたので、積極的に参加していこうと思います。
文責:関根 芳岳
写真1:懇親会も盛り上がっておりました。
写真2:舛森先生に写真を撮っていただきました。光栄です。
例年秋に行われております癌治療学会、泌尿器腫瘍学会に参加してまいりました。今年は福岡でどちらの学会も行われ、福岡・博多のグルメも楽しみに向かいました。
癌治療学会は博多の街の北にある大きな学会場で行われました。参加者がとても多く、会場も大きいので大変でしたが泌尿器科のセッションはある程度まとまっておりいろいろと効率よく勉強させていただけました。
今回は癌治療学会の優秀演題に選出いただき、口演での発表をさせていただきました。少し緊張しましたが無事終えることが出来たと思います。終わった後賞状を頂けまして、大事に持ち帰りました。
続いて泌尿器腫瘍学会にも参加しましたが、プログラムが非常に濃密でありとても勉強になりました。どの講演も興味深く、会長の松山先生をはじめ山口大の先生方の工夫や思いを感じました。泌尿器腫瘍学会はポスター発表を行いましたが、去勢抵抗性前立腺癌に関する発表にて学術集会奨励賞をいただくことが出来ました。懇親会には同じ大学の先生がほとんどいなかったので寂しかったですが札幌医大の舛森教授に一緒に写真を撮ってもらうことができ光栄でありました。その後もラーメン、飲み会に連れてっていただくことが出来まして、札幌医大の先生方にはお世話になりっぱなしでありました(先日報告した札幌での腎泌尿器予防医学研究会でもお世話になりました)。
泌尿器腫瘍学会学術集会は2日間と短いですが、朝から晩まで濃密で、ASCO GUのような最新知識のアップデートと治療成績のまとめを知ることができる貴重な場であると感じました。また癌に関する研究を進めて学会発表できるよう精進してまいりたいと思います。
文責:宮澤 慶行
写真1:学会場近くのスリアKLCCとペトロナスツインタワー
写真2:ディナー会場前で
2019年8月にマレーシア、クアラルンプールにて開催されたアジア泌尿器科学会総会(UAA 2019)に参加してまいりました。今回、UAA Young Urologist Fellowship Program 2019にて参加できることになり、普段の学会とまた違った緊張した心持ちでマレーシアに向かいました。
空港からクアラルンプールの市街地まではタクシーで向かいましたが、UberのようなGrabという配車アプリがあり、タクシーもスムーズに呼ぶことができました。強硬スケジュールでしたので、朝ついてそのままホテルに荷物だけ置いて学会場での受講、発表に向かいました。今回、同様のプログラムでいろいろなアジア国の泌尿器科医の先生が来ていて、一室に集められCertificateを頂ける式典があったのですが自分の口演と時間がバッチリ被っておりまして、どちらもハシゴするような忙しい1日になりました。
懇親会は豪華なホテルのホールで行われましたが、料理も美味しく、いろいろ楽しむことが出来ました。クアラルンプールの中心街の有名ホテルは東京や欧米の大都市の豪華なホテルと同等で、かつ価格も抑えめで大変リーズナブルなのでは、と思ってしまいました。料理もホテルや会場でしか摂っておりませんがスパイシーで大変美味でした。
2泊4日の忙しい旅でしたが、クアラルンプールの勢い、アジア泌尿器科学会の勢いを感じ帰路につきました。
文責:宮澤 慶行
11月21日より開催された第33回泌尿器内視鏡学会に参加してきました。
腹腔鏡手術やロボット手術を主に行っていることから、この学会については毎年参加して勉強させてもらっています。
やはりロボット手術に関係したシンポジウムや演題が多く、今の泌尿器科の状況を反映しているように感じました。中でも2018年より保険収載された膀胱全摘除術に関しての話題も多く、特に尿路変更について、すべて腹腔内で施行するECUDがよく取り上げられていたようです。
もちろんロボットに限らず、通常の腹腔鏡手術や、尿路内視鏡手術についての演題も多く、結石治療などは、普段それ程行っていないこともあり、デバイスの進歩など新鮮に拝聴しました。
ロボットの新技術に関しては、TULの軟性尿管鏡をロボット操作するというのがなかなか面白かったですね。確かに思い通りに動かすのは体勢としても、技術的にもなかなか難しいので。
今回の会場は京都国際会館でした。秋の京都、紅葉も見ごろで、学会前の時間で永観堂を散策しましたが、紅葉がきれいに色づいておりました。
また懇親会の企画としてウロロジスト川柳の募集があり、表彰が行われ、当科の大津先生が優秀作品に選ばれました(写真は代理で表彰の宮澤先生です[優秀作品まであと一歩でした])。
また研鑽を積み、来年の泌尿器内視鏡学会に参加したいと思います。
文責:野村 昌史
学会報告の記事ばかりでしたのでたまには泌尿器科医の日常をと思い掲載させていただきます。
2019年11月3日に第29回ぐんまマラソンに参加してきました。
全体で15000人を超えるランナーが参加する比較的規模の大きな大会です。
個人的には毎年参加していますが、今回は羽鳥先生の一声で泌尿器科チームを結成して参加してきました。
前橋の敷島公園を発着として前橋~高崎を駆け抜ける42.195㎞のフルマラソンの部に羽鳥先生、上井先生、西井先生、中山先生、大澤の5人が、10㎞の部に関根先生がエントリーしました。
雨が心配される予報でしたが当日は穏やかな晴れ間が広がり、絶好のコンディションで迎えることができました。
残念ながら中山先生は故障によりDNSとなりましたが、レース前に全員で集合写真を撮影しモチベーションを高めることができました。
ゲストランナーの谷川真理さんの挨拶のあと、いよいよ号砲!
皆気合十分でスタートを切りました。
レース中には沿道から途切れることなくたくさんの応援がありました。
以前お世話になった県内の他病院の方々などからも声をかけていただきながら楽しくランニングすることができました。
桐生でお世話になった岡本先生からも声援を頂き感動。
また、コース上には多数の給水所のほか、かりんとう饅頭や唐揚げ、旅がらすなどの給食所も設置されておりランニング以外の楽しみも満喫できました。
レース結果は下記に記載しますが、無事完走することができぐんまちゃんメダルを首にかけてもらいました。
なんと羽鳥先生は初マラソンでサブ4の快挙!!
記念にゴール後にも羽鳥先生と写真を撮影しました。
レーズ後にはおっきりこみのおもてなしもあり舌鼓を打ち、満足して帰路につきました。
身近なランナーが年々増えており、来年も今から楽しみです。
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9:00スタート 天候 曇り 気温 13.5℃ 湿度 68% 北西の風 1.2m
記録
(フルマラソンの部)
羽鳥基明先生:3時間52分57秒
上井崇智先生:2時間53分08秒
西井昌弘先生:3時間46分47秒
中山紘史先生:DNS
大澤英史 :2時間52分51秒
(10㎞の部)
関根芳岳先生:1時間06分21秒
文責:大澤 英史
第28回腎泌尿器疾患予防医学研究会 参加報告
7月17〜18日に札幌にて行われた腎泌尿器疾患予防医学研究会に参加して参りました。今年は梅雨がなかなか明けず、関東地方はジメジメした毎日でありましたが札幌はとても清々しい気候でありました。ちょうど札幌の大通り公園で夏まつりが始まる前日であり、ビアガーデンを横目に札幌医大に向かいました。
今回の会は札幌医大の先生方が準備を主にされており、みなさんお忙しい診療、研究の中でとても頭の下がる思いでありました。会場は立派なホールで行われ、興味深い演題が多く続いておりました。泌尿器科の中でも先立って前立腺癌検診を進めてきた京都府立大の渡辺先生のご発表をはじめ、沖原先生らのPSA検診関連の発表をとても興味深く拝聴しました。我々にとってはPSA検査が当たり前のものになっておりますが、検診を開始した時期の前立腺エコーを用いたドルフィン号での検診や歴史を聞いていろいろ驚きがありました。私がちょうど産まれる前くらいから歴史があり、とても勉強になりました。札幌医大の先生のオススメの「チョコマロン(六花亭)」手に入れることができ、群馬のみなさんが喜んでくれるかどうか楽しみであります。
初日の夜には懇親会で美味しい料理を頂いたあと、札幌医大の先生に案内いただき交流を深めることもでき、すすきの、ニッカBarにてご当地のウイスキーを頂くこともできました。しばらく前にNHKの朝ドラ「マッサン」でも話題になりました、竹鶴政孝氏の熱い思いを感じながら楽しい時間を過ごさせて頂きました。
JUA総会以来の札幌でありましたが行き帰りともに1時間飛行機が遅延したりして戸惑いましたが無事に帰ることができました。ウニイクラ丼も頂きました。キカイダーやキョンシー(陰陽太極図)を思い出してしまうのは私だけでしょうか。
来年は京都開催とのことでまた楽しみであります。なかなか普段の診療では治療に携わることが多く、予防についての取り組みが少ないと感じましたが意識的に勉強することで研鑽を深めていきたいと思いました。
文責:宮澤 慶行
(Fig.1) (Fig.2) (Fig.3)
冬の寒さも厳しい2月に、ASCO GU 2019@サンフランシスコに参加してまいりました。今までAUAに参加することが何度かあったのですが、日々の臨床をしている中でASCOやASCO GUでの発表内容に興味を持つようになり、去年あたりから虎視眈々と参加のチャンスを探っておりました。演題を出したのも初めてでしたが演題登録に費用がかかるのに驚きました。それだけ応募演題数が多いのでしょうか、アクセプトされてよかったです。
2018年のAUAがサンフランシスコでしたので、少し慣れた気分で街中にアクセスできました。学会開催前日に到着したのですがあいにくの雨で、かなり寒かったです(Fig1)。学会のコスコーンセンター近くのサンフランシスコ近代美術館に行こうとしましたがあいにくの休館日でした。泣く泣く好物のスーパーデューパーバーガーを食し(Fig2)、その日は学会に備え寝ることとしました。
初めてのASCO GUでしたが、大きな会場でずっと講演が続き、会場をあちこち移動するような場面はなく、みっちり講演を朝から晩まで聞く感じでした。朝は毎日果物やマフィン、ドーナツ、コーヒーが出ますし、昼食のお弁当なども出て夕方にはワインやチーズなどもサーブされました。これらと一緒に昼、夜にポスターの周りで各々ディスカッションをする、というような感じでした。ポスターの前で待っていろいろ聞かれたりするのですがやはり素通りされるとちょっと寂しいもので、いろいろ聞かれると嬉しいものでした。なんとなく同じくらいの歳の先生から聞かれることが多かったですが、一人かなりご高齢の方から質問され、よくよく聞いたら自分は前立腺癌の患者なんだよ、とのことでした。言われればバッジに書いてあるのに気づきましたが、こういった場で質問を受けたのが初めてでしたので驚きました。日本の癌治療学会でも患者さんが参加されることがありますが、医療者のみでなく様々な方に門戸が開かれていいことだな、と思いました。自分が関わることの多い前立腺癌の臨床試験は注目される試験結果が多く発表され、参加者の多さにも圧倒されました。
大学から一人参加でしたので、寂しかったのですが日本から参加されていた他大学の先生に夕食に誘っていただき、ご一緒できたのはとても嬉しかったです。グルメとしましては最終日に食べた焼きガキ、クラムチャウダーが大変美味しゅうございました(Fig3)。
ASCO GUはいつもサンフランシスコ開催とのこと、物価も高くホテルも高く富裕層の街として有名ですが街の雰囲気はとてもよく、来年も参加したい気持ちで帰国の途につきました。
文責:宮澤 慶行
2019年7月3~5日に佐賀県(ホテルニューオータニ佐賀)で開催された第28回日本小児泌尿器科学会総会・学術集会に参加してきました。
九州地方は豪雨に見舞われておりましたが、会期中は天気に恵まれ、穏やかな過ごしやすい陽気でした。
この学会には毎年参加させていただいておりますが、泌尿器科医だけでなく、小児科・小児外科と複数科の先生方が参加される学会であり、今回も例年通り非常に質疑応答・議論が盛り上がる聞きごたえのある学会でした。
小児泌尿器科領域では、一般泌尿器科として普段遭遇する精巣捻転や夜尿症、その他には先天性尿路奇形(尿道下裂、VUR等)、二分脊椎、遺伝疾患等、様々なテーマがあります。ロボットを用いた腎盂形成術やVURに対する気膀胱手術はとてもホットな分野で、エキスパートによる講演やポスターでの発表も盛んでした。一部の小児病院では、小児に対する尿管鏡を用いた結石治療も行われており、普段経験することのない術式に心躍らせながら発表や討論を聴講していました。
3日目には、同じく群馬大学から参加された関根先生の発表があり、質疑応答では複数の質問が飛び交っておりました。今回は自身の発表演題が間に合わず手ぶらでの参加となり、大変うらやましく思いました。
さて、学会といえば、他大学の先生方との交流になります。2日目に学会懇親会があり、そこでは著名な先生方とお話をする機会がありました。夜は名古屋で小児領域を診療されている先生方、前橋赤十字病院の先生方、関根先生と席をともにすることができ、日常的な疑問や日ごろ小児泌尿器科に携わる観点から貴重なお話をお聞きすることができました。この他大学、他分野の先生方との交流が学会参加の醍醐味です。今回も、どっぷり深夜まで交流して参りました。
来年の29回学会に向け準備を進め、次回は演題を携えて参加できるよう日々研鑽に励みたいと思いました。
文責:関口 雄一
[Fig.1] [Fig.2] [Fig.3] [Fig.4]
先日、5月3日〜6日に開催されましたAUA2019@シカゴに参加して参りました。丁度ゴールデンウィーク終盤に被っておりまして、旅行客も多かったのか、飛行機は混んでいるような印象を感じました。今まで、色々なアメリカの街に行ってきましたがシカゴは初めてで、大きな街として有名なだけではなく、色々な映画、物語の舞台になっていることから気持ちの高揚を抑えられませんでした(Fig1:トランプ大統領のホテルもあります)。「アンタッチャブル」の舞台になった階段や最近のバットマン映画「ダークナイト」のシーンを撮った場所もあるとのこと。好きな漫画であるジョジョの奇妙な冒険の第7部でも登場しますが、主人公が相棒のために全てを敵に差し出す、という非常に重要なシーンもシカゴで出てまいります。そんな話はさておき、、、滞在期間も短く、見ることはできませんでしたがいかにもアメリカ、といった感じを高層ビルの合間で感じながら特徴的なLOOPとよばれるリング状の線路をもつ地下鉄に毎日揺られ、ホテルと学会場を往復しました。今回の学会場は世界最大のカンファレンスセンターであるマコーミックプレイスで行われました。毎日バスが出るのですが、バス専用のような道路もあり、バスがタクシーのように発着する様をみますと、デカイな、と感嘆致しました。会場の一部のみ使用して行われている感じで、全力出したらどんなものなのか、気になりました。ASCOの会場でもあるようで、いつかASCOに参加出来たらな、と少し思いました。
ゴールデンウィーク開催ということもあり、大学からは大学院生時代に指導頂いた関根先生と二人での参加でしたが現地では他病院の先輩方ともお会いでき、美味しい料理をご馳走になり大変有意義に過ごすことができました。AUA定番になっているルースクリスのステーキは相変わらず美味でした(Fig2)。宿泊先のホテルの前に日本にも出店しているシェイクシャックがありましてこれまた何度も行ってしまいました。帰国前にも寄ったのですが受付のおばさんに名前を覚えられて光栄でした。なぜ、と聞くと「しょっちゅう来てれば、流石に覚えるわ!」みたいな雰囲気の返答を頂きました(Fig3)。いままでバーガー屋の方はドライな店員さんが多いイメージでしたがこの方は全く違う感じでした。名物、というのでディープディッシュピザも食べましたが、それより前菜で食べたスープがはるかに美味しかったです。ピザは記憶に残らず、飾られていたレイカーズ時代のシャキールオニールのユニフォームのデカさに圧倒されました(Fig4)。
発表のほうでは初めて口演のセッションに出て、数分間の英語での発表をしました。ポスターの発表会場よりも少し暗めな会場で、雰囲気がまた違うなといった感じでした。質問を頂いた先生はかなりその道のプロのようで、なかなか満足に答えられた感じでもなかったのですが、ひとまずやり終えました。ポスターの前で、時間をかけてしどろもどろしながら色々話しをする方が性に合っている気がします。最終日の発表だったので、毎日スッキリしませんでしたが肩の荷が降りました。その後は関根先生の発表を聞きました。外国の先生方と堂々とディスカッションされており、流石だな〜と感じました。帰りの飛行機も混んでおりましたが、偶然関根先生と飛行機の席が隣になり、並んで座るという今までにない展開にちょっと恥ずかしい感じで羽田に戻りました。
来年はワシントンでの開催と聞いておりましたが八村塁選手がワシントンのチームに入ったこともあり、これまた気になる展開です。みなさんで参加できれば嬉しいです。
文責:宮澤 慶行
2019年4月18~21日に名古屋国際会議場で開催された第107回日本泌尿器科学会総会に参加してきました。
総会初日は前日まで降っていた雨も止み、太陽が照り付ける汗ばむ陽気となりました。
最初に、関根先生が発表する前立腺がん基礎の総会賞ポスターセッションを聴講しました。
質疑応答では鋭い質問が飛び交い緊張感のあるセッションでした。
その後は日常診療で診療する機会の多い膀胱機能に関するセッションへ主に参加しました。
改めて感じたのは過活動膀胱や低活動膀胱に対する行動療法の重要性です。間質性膀胱炎に対してもいくつもの行動療法が提示されており、安易に投薬を開始するのではなく患者に治療参加を促す必要性を感じました。
保存的治療の他に仙骨神経刺激療法や磁気刺激療法といった、私にとっては経験のない神経変調療法についても詳細に聴くことができ、大変勉強になりました。
余談にはなりますが、総会に先立ち開催された駅伝大会のイベントへ参加させていただきました。
早朝に開催されるため始発もまだない朝5時に、名古屋駅近くのホテルから会場まで5km余りの道のりをランニングして向かいました。
受付を済ませ、会長の挨拶の後、会場周囲の3周(計4.8km)のコースを3人で走りました。
私が大学に入局した最初のチームの上司である中山先生、尊敬する大先輩の羽鳥先生とたすきを繋げたことがとても嬉しかったです。
結果は惜しくも2位と悔しさの残る結果となりましたが、個人的に区間賞を獲得し立派な賞状と副賞をいただくことができました。
自身は仕事のため参加できませんでしたが、懇親会で表彰式が行われ羽鳥先生に登壇していただきました。
懇親会では引き続き、落花生の殻剥きコンテストも催され大いに盛り上がったようです。
医局から参加した2チームは残念ながら予選落ちとなったようですが、岡先生、澤田先生らが必死で殻を剥くシュールな写真を掲載しておきます。
5年連続5度目の総会参加となりましたが、泌尿器科領域のトレンドを感じるとともに会員との懇親を深めることができました。
来る9月の専門医試験に向けてモチベーションが高めていこうと思います。
文責:大澤 英史
2019/3/15から3/19にかけて、Barcelonaで開催されたannual EAU Congressに参加してまいりました。気候にも恵まれ、快適に過ごすことができました。
会場では様々な発表がされていました。前立腺生検のセッションでは、significant cancerを検出するのに標的生検のみで、系統生検は省略できるかどうか、また、MRI fusionもどの方法が良いのか(Cognitive fusion:頭の中で同期、MRI-TRUS fusion:MRIとエコーを同期、in Bore MRI:MRIガイド)といった議論があり、勉強になりました。前立腺肥大症に対する水流を利用した手術や、前立腺部尿道に短期留置する新規のデバイスもあり、機器の進歩はめざましいものがあるな、と実感しました。
今回Barcelonaは3度目でしたが、サグラダファミリアは毎回違った姿を見せてくれます。2026年完成予定とのことで、また折を見て訪れたい場所でした。
不在の中、診療業務をしてくださった先生方、ありがとうございました。
文責:大津 晃
第52回日本臨床腎移植学会
2019年2月13日(水)~15日(金) と、ナレッジキャピタルコンベンションセンター(大阪)において開催された第52回日本臨床腎移植学会へ参加してきました。
学会では、エベロリムスの使用、CMV感染症に対する治療戦略、腎不全関連手術の手技(CAPDカテ抜去、シャント閉鎖、移植時の血管吻合など)など、多くのことが学べました。また、当院から3演題(医師;2つ、看護師;1つ)の発表を行いました。
学会参加後は、富岡総合病院の田中先生、当院の林先生、足利赤十字病院の土肥先生(+足利赤十字病院の研修医)及び当院の看護師さんたちとイタリアンなどを楽しみました。昨年同様、土肥先生の誕生日を、林先生が買ってきてくれたケーキで祝うことができました。来年の臨床腎移植学会は東京で開かれるようなので,再び、病棟看護師さんとともに参加・発表したいと思います。
文責:関根芳岳